構造形式の違う貯水タンクのバルジング振動応答特性の比較
実験概要
使用する実機貯水槽
実験結果
比較映像
入力波:兵庫県南部地震50%
内溶液とパネルが連成するバルジング現象
まとめ
ステンレス製パネルタンクについて
・剛性が低く、パネルの加速度応答が大きい ⇒ バルジング現象の発生
・パネルのスペクトルピークが3.7Hz(バルジング発生領域内)
⇒ スペクトルピークに近い地震が発生する可能性がある
鋼板製一体形タンクについて
・剛性が高く、パネルの加速度応答が小さい ⇒ スロッシング現象の発生
・パネルのスペクトルピークが4.7Hz、9.7Hz
⇒ 高いスペクトルピークを持ち、近い振動数の地震は発生しにくい
FRP製パネルタンクについて
・剛性、スペクトルピークが低い ⇒ 内用液の運動が支配的なためパネルの加速度応答が小さい
・パネルのスペクトルピークが2.1Hz(バルジング発生領域内)
⇒ スペクトルピークに近い地震が発生する可能性がある